隙間時間を利用して、久々に万葉集を読んでみました。こうして古典に触れると、日本語における語彙の豊かさと表現力に改めて驚かされます。
当時使われていた擬態語や擬音語が面白いので、いくつかご紹介しますね。
■びしびしに
→鼻水をすする音
■ころくころく
→カラスの鳴き声
■ゑらゑら
→楽しげに笑う声や様子
当時の意味を大きく変えず、現代でも残っている
擬態語もあります。例えば…
■くるる
→回転する様子
■さやさやと
→枝葉や海藻が揺れる様子
■すくすくと
勢いよく進んでいく様子
「くるる」は「くるると」が「くるくると」に変わっただけで、回るという意味は同じです。日本書紀にも既に登場する言葉なので、その頃から使われていたということですね。
「さやさや」も対象が広がっただけで、ほぼ同じ意味合いですし、「すくすくと」は今でも、勢いよく元気に伸びていくさまを表しています。
淘汰され、変化していったものが多い中、1300年以上の時を超えてもなお生き残っている言葉。
実に興味深いと思うのは私だけでしょうか。