塾長ブログ

概念と観念…再び

何度か記事として書きましたが、またまた最近になって生徒に聞かれたので再掲します。
「概念」と「観念」の違いについてです。

概念と観念。
どちらも、現代文(特に評論)によく出てくる単語ですね。
しかも、なんだか小難しそうなイメージの言葉ですが(笑)、皆さんはこの2つの言葉の違い、わかりますか?

簡潔に言うと次の通りです。
★概念…あるものに関する「客観的で共通」した意味内容
★観念…あるものに関する「主観的」なイメージ

例を挙げて説明しますね。

先生:(ボールペンを指して)「これは何をするための道具ですか?」

Aさん:はい!文字や絵などを書くための道具です。

Bさん:はい!自己の内面を外界に表出させる一手段として創り出された道具です。

Aさんの言葉、
ボールペンは文字や絵などを書くための道具です。」
これは、ボールペンに関する「概念」です。
「ボールペンは書くための道具だ」ということに対して、「違うよ!」と異議を唱える人はいませんよね。
100人いたら、きっとほぼ全員Aさんと同じようなことを言うでしょう。
このように、一般的で、みんなが共通して持っている認識を「概念」と言います。

一方、Bさんの
ボールペンは、自己の内面を外界に表出させる一手段として作り出された道具です
というのは「観念」です。
「ボールペンは自己の内面を…」と言う部分は、Bさんの主観・意見です。みんながみんな「そうだね!」と言う訳ではありません。「ワケがわからん」と言う人も多いでしょう(笑)。Bさんの言っていることが正しいとか間違えているとかではなく、「一般論」ではありませんよね。
だから、この言葉は「ボールペンに関するBさんの個人的な見解、つまり「観念」です。

ところで、「観念」と言えば、「固定観念」という言葉が思い浮かびませんか?
固定観念とは、「こうに違いない!と凝り固まった考えや思い」のことです。良い意味ではほとんど使われず、「固定観念に囚われてはいけない」などという使われ方をします。
主観である「観念」の度が過ぎると、固定観念の一種である「妄想」「妄信」の域に突入してしまう恐れがあります。誰もが固定観念の呪縛にはまりやすいので、気を付けなければいけません。

ちなみに、「固定概念」という使い方をしている人を見かけますが、これは本来は誤用です。
「固定観念」はあっても、「固定概念」という言葉は存在しないため、辞書にも載っていません。
「概念」はそもそもが、「一般的・普遍的な考え」…つまり、意味内容ががっちりと固定された言葉です。観念のように、個人の見解で意味が多種多様にブレたりしません。それなのに、あえて「固定」という言葉を頭に付ける必要がないのです。

いかがでしょうか?
少しわかりにくかったかな?

中学生、高校生の皆さんは、現代文の問題でこの2語が出てきたら、
「概念」は「一般論」
「観念」は個人的な考え」
…そう捉えて読解しましょうね!

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