前回の古文ポップスクイズ、皆さんはわかりましたか?
きっと大半の方が「考えるのを放棄している」のではないかと予想しています(笑)。
でも、中にはメッセージやメールで答えを送って下さる方々もいました!
そうですよね。
難しいですよねぇ。
訳せない…。
訳せても何の歌詞かわからない…。
結局、社会人では誰も全問正解した人がいませんでした~
(高校生の生徒たちは②だけ正解しました。①は古すぎたかな…)
さて、解答です。
現代語訳を古文の下に書いてみました。
古文ポップスクイズ①
明け暮れ 添はまほしかりけり
(いつも一緒に いたかった)
傍らにて 笑ひ渡らまほしかりけり
(隣で 笑ってたかった)
折節のまた 移らむとするに
(季節はまた 変わるのに)
わが心のみ 行き止まりしまま…
(心だけ 立ち止まったまま…)
古文ポップスクイズ②
夏の いとど暑かはしくて
(夏は 暑すぎて)
わが志の いとど重くて
(僕から気持ちは 重すぎて)
もろともに 渡らんとするは
(一緒に 渡るには)
さだめて船の沈みぬべし
(きっと 船が沈んじゃう)
いで 行けよかし
(どうぞ 行きなさい)
君ぞ 先に行けよかし…
(お先に 行きなさい…)
①はプリンセス・プリンセスの「M」。
名曲ですね
②は一青窈の「ハナミズキ」です。
歌詞がちょっと難解ですよね、もともと。
せっかくなので、ここで「古文・ワンポイント講座」~
上記①の歌中で、「明け暮れ 添はまほしかりけり」「傍らにて 笑ひ渡らまほしかりけり」
とありますね。
文末の「けり」は助動詞です。
「過去」または「詠嘆」の意味を表し、「~た(過去)」「~だなぁ(詠嘆)」と訳します。
古文では文章や和歌、俳句の文末・句末に、この「けり」という助動詞を使うことが多々ありました。
文や歌の終わりに助動詞「けり」を付ける。
そこから、「結末を迎える」「物事の決着をつける」という意味の「けりをつける」という言葉が生まれたのです。
「私の出会った生徒たち」と同様、この「古文ポップスクイズ」もシリーズ化していく予定です(笑)。
全問正解される方が現れるまでは、しつこく続けていきますからね~(笑)。