塾長ブログ

努力に勝るものなし

「うひ山ぶみ」
私の好きな古典作品の1つです。
これは江戸時代の国学者である本居宣長によって記された書物で、学問(主に古典)の入門書でもあります。

医者と国学者、二足の草鞋を履いていた本居宣長の言葉は理路整然としていて、すっきりと頭とこころに入ってくるものばかり。
大学の時に読んで、今でも教訓にしている一節はこちらです。

 

才のともしきや、学ぶことの晩きや、暇のなきやによりて、思ひくづをれて止むることなかれ。とてもかくても、つとめだにすれば出来るものと心得べし。全て思ひくづをるるは、学問に大きにきらふ事ぞかし。

 

【大意】
才能がないとか、学び始めるのが遅かったとか、時間がないとか…そういう理由で挫折してやめてしまってはいけない。とにもかくにも、努力さえすれば習得できるものだと肝に銘じるべきだ。諦めてしまうことが、学問において最もいけないことである。

 

医者と古典研究家の両立を見事に成し遂げた本居宣長の言葉だからこそ、含蓄のあるものとして響くのだと思います。傍から見ると天才以外の何者でもない彼が、「努力をしろ」「諦めないことが大事だ」と言うのです。泥臭くもストレートな言葉が、若かりし頃の私のハートに突き刺さったのでした。

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