塾長ブログ

聴く力を磨く その5 ~お客さま情報シートの導入

お客様情報シート。

文字通り、来店されたお客様の情報を書き込んで管理するためのシートです。

接客を担当した女の子にこれを毎回書いてもらうことにしました。


もともと使っていたA5サイズの売り上げ伝票の裏に、以下の項目と記入欄を印刷しました。

【お客様情報シート】

●本日飲んだお酒(ソフトドリンク)の種類・銘柄とその量・配分は?

●好きな(たくさん食べていた)おつまみ、またはチャームは?

●本日の主な話題は?

●好きなこと(もの・人)&今、関心のあることは?

●その他、お客様に関しての特記事項があれば…


この「伝票兼情報シート」を厨房の壁にテープでペタペタと貼り、接客した子が忘れないうちに書き込みます。


お客様はどんなお酒(飲み物)が好みなのか。

ビールの銘柄は?焼酎と水の割合は?

どんなおつまみが好き?

…それらをしっかり観察し、記録として残してもらうのです。


また、店でお客様はどんな話題について話したのか?

どんな考えを持っているのか?

どう感じているのか?

何について興味があって、何がお気に入りなのか?

…話の内容をしっかりと聞きとめ、これまた記録してもらいます。


書くこと自体に抵抗のある女の子たちも、それが仕事となるとやらざるを得ません。

最初は、各項目で1行程度も書けない子が大半だったのですが、1ヶ月も続けていると、少しずつ書けてくるものです。だんだん書き込む情報の量が増えていきました。

実は、当初は最後の「特記事項欄」はなく、女の子たちからのリクエストで後に付け足したものです。

「お客様のネクタイの色などの服装についてメモしておきたい」

「誰と一緒に来店したのかを書いておきたい」

…というスタッフの積極的な要望からこの欄ができたのでした。



お客様の名前をクリックすると、上記のデータが出てくるようにプログラムを組んだのですが、私はこのデータベースにシートの内容を毎日入力していきました。これは私たち経営側の管理用として活用するためでした。

そして、入力し終わるとシート(紙)をファイリングし、店の女の子たちがいつでも見られるように店内に置いておきます。

お客様が来店されることが事前にわかっていれば、彼女たちはその情報シートを見て「予習」します。

急にいらした場合も、タイミングを見てシートを見に行き、情報をチェックします。


裏方中心だった私は、シート入力とともに、その情報をもとに買出しをする担当でした。

例えば、

「斉藤進さん(仮名)は柿の種の柿(おかき)の部分だけを食べていた」とシートに書いてあったら、「ピーナッツ抜きの柿の種」を買い置きしておきます。また、

「山下清(仮名)さん。ソフトドリンクのみ。先月会社の健康診断で引っかかったのでダイエットしている。でも炭酸がだいすきらしい…」とあったら、カロリーオフのコーラをすぐに数本用意します。


それらを厨房下の「お客様用ストック棚」に入れ、「○○様用」と付箋を貼って置いておきました。

女の子たちは、お客様が来店されたらその棚にそのお客様用のストックが無いかを確認してから接客に入ります。


さて。


このお客様情報シートが実際にどう役に立ったのか?

お客様の反応はどうだったのか?

スタッフの女の子たちには何か変化があったのか?


次回はそれについて書きたいと思います。



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