塾長ブログ

すごろくの歴史は古いのです。

最近、姪や娘たちと「人生ゲーム」をして遊びました。かれこれ30年ぶりでしょうか。なかなか面白かったです。
人生ゲームは双六の一種。ここ数年はボードゲームやカードゲームの人気が再燃していますよね。スマホゲームが主流の中、お互いに顔を見合せながら進めるアナログゲームもなかなか味があって良いものです。
双六の歴史は古く、紀元前3000年頃とも言われています。中国大陸から日本に伝わったのが六世紀。飛鳥時代あたりでしょうか。平安以後の文献にも頻繁に登場します。
しかし、双六と言っても今の双六とはルールや方法も大きく異なる「盤双六」と言われるもので、「バックギャモン」という遊びに近かったそうです。
このバックギャモンは二人で対戦する遊び。サイコロを用いて盤上に配置された双方15個の石をどちらが先に全てゴールさせることができるかを競います。
 
この盤双六。日本では奈良時代には既に人気の遊びでしたが、賭け事として熱中しすぎる人があまりに多かったため、当時の天皇だった持統天皇が「すごろく禁止令」を出します。…とは言え、一度楽しさを知ってしまったものをぴたっとやめられるわけもなく、禁止令は形だけのものになったり、また施行されて違反者は罰せられたり…の繰り返しだったようです。
これは平安時代に描かれた、盤双六をしている貴族たち。
時は流れ、双六が今の「絵双六」の形になったのは江戸時代。描かれた東海道五十三次の宿場を進んでゴールを目指す「道中双六」が有名です。

また、駒を進めるごとに出世したり降格したりする「出世双六」もこの頃登場しました。
写真は「御大名出世双六」です。文字ばかりで味気ないのですが、現代の「人生ゲーム」のルーツがこの出世双六と言われています。
ところで、先週おもちゃ売り場で「人生ゲームプラス 令和版」なるものを見つけました。
従来のものと違ってお札がなく、フォロワーを増やしていくのですって。…なるほど。今時という感じがしますね。


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