何ぞ、ただ今の一念において、ただちにする事の甚だかたき。

■現代語訳

今の思いをすぐさま実行することは、なんと難しいことか。

これは兼好法師が著した「徒然草」の一節(第九十二段)です。高校の頃に読んで以来、今までずっと私に寄り添ってきた言葉でもあります。

「こんな悔しい思いを二度としたくない。だから今度こそ！」

「これは良いアイディアだ！ぜひ取り入れよう！」

「そろそろ始めたい。」

「あの人に感謝の気持ちを伝えないといけないな。」

その時は、よし、実行するぞ！と強く思うのだけれど、結局は行動できずに終わった…なんてこと、誰しもありますよね。

本当に大事なことなら、「近いうちにやろう」ではなく、すぐにやるべきである。

今まで、この兼好法師の言葉に何度も背中を押されました。時間は有限。そして、人生は永遠には続きません。やりたいと心から思ったこと。やるべきだと決意したこと。思いが風化する前に、それらをすぐに実行できる行動力と思考力を持ち続けたいものです。

雪が積もった日の朝。雪が溶ける前に！と、ひかりが作った雪だるまです。