6年前の今日、5月6日。
札幌市東区の東豊病院(産科)でその時が来るのを静かに待っていました。
5月2日に強制入院(妊婦高血圧症)となったものの、退屈で退屈で。翌日と4日はみがくの教材である「ドラエモンで国語」を一日中病室で作っていたっけ。そのうちお腹が張り出したので、看護師さんに安静にするように言われて仕事を断念。面会時間内はダンナとジグソーパズルをしながら過ごしましたが、一人になる朝と夜はレンタルコミックを読み耽っていました。
まず読んだのは「銀と金」。大学時代からの福本ファンなのですが、無性に読みたくなったので借りてきてもらったのです。なぜ今このチョイス?…とダンナに首を傾げられました(笑)。
出産当日は早朝から「monster」を読み始めたのですが7時あたりから陣痛が!
本の続きが気になりつつも、看護師さんへの連絡とダンナに報告メールをして、しっかり食事をとりました。みがく生のお母さん方(皆さん、入院先の病院の看護師さんなのです)が部屋まで御見舞いに来てくださったので、しばらく話していたら「おしるし」が。ダンナが来るのを待って分娩準備室へ行きました。
分娩準備室から分娩室、そして出産までかれこれ4時間弱でしょうか。お腹の中のひかりに毎日話しかけ、本の読み聞かせをし、歌を聞かせたり歌ったりして、会える日を待ちわびていた娘と、ようやく対面することができたのです。あのときの嬉しさたるや、今まで経験したことがないものでした。
「この子のためを想って…」を大義名分として、親は子に多くを求めてしまいがち。しかしこの時は…初めて我が子を抱いた瞬間は、無事に生まれてきてくれたことへの感謝と、健康に育って欲しいという願いしかありませんでした。
毎年誕生日には、そのことを思い出させてくれます。
ひかり、6才の誕生日おめでとう。
どうかどうか健やかに日々が過ごせますように。