塾長ブログ

ちいさな詩人たち。

今週の授業は「詩を書く」こと。


いきなり「詩を書きましょう」とは言わず、まずは、次の課題語の中から好きなものを1つ選んでもらいます。

空・海・春・鳥・風・にじ・夢・友・石・時


次に、その言葉に関係する(イメージする)ことを、簡単に5つ箇条書きしてもらいます。

そして、それらの順番を考えて詩を作ります。


例えば、選んだ言葉が「空」だとしますね。

まず、空に関するイメージを書きます。

感じたことや思っていることを自由に、です。


・どこまでも青くて、見ているとすいこまれそう。

・恐竜がいた時代から、ずっと変わらずそこにある。

・はるか上から私たちを、ずっと見守ってくれている。

・見ていると、心がすーっと明るくなる。

・私たちを包みこんでくれるお母さんみたい。


これらの順番を変えて、必要に応じて言葉を付け加えたり、削ったりします。


「空」


恐竜がいた時代から 

ずっと変わらず そこにある


どこまでも青くて 

見ていると すいこまれそう

そして 心がすーっと明るくなる


はるか上から 

見守ってくれている空

私たちを 包みこんでくれる 

お母さんみたいだ


…ただの箇条書きが、立派な詩になったでしょ?ニコニコ


これだと、子供たちも「長考状態」に入らなくて済みます(笑)。

早い生徒は15分で完成させましたよ!


国語講師の学習ブログ ~札幌発!こくごの教室


月曜クラスの生徒たちの作品、いくつかご紹介しますね。

「海」(小4 Mさん)

とても きれいな青い海

どこまでも どこまでも

広がっていそうだ


波の音で

心がおちつく


浜辺を走る

足あとが残って おもしろい


「春中1 Mさん)


気持ち良い風

ピンクのじゅうたん

心が和む 空間


新しい教室

新しい友達


一年のスタート


「時」高2 Rくん)


地球が誕生したと同時に 

目覚めた

疲れ知らずの馬のように

走り去る


僕らをつねに縛り

逆らうことすらできない


解放されるのは

この世を去り

生まれ変わるまでの わずかな間


永遠のパートナーとの旅は

始まったばかりだ

…いずれも、「詩を書こう!」と思って作ったわけではありません。

題名から想像する事がらを箇条書きにして、それをつなげただけひらめき電球

でも、「詩的」になっていますよね。


詩って本来、気張って書くものじゃないと思うのです。

「空って昔から変わらないんだよなぁ」とか、

「海ってホントに青いなぁ」

など、心が感じたことを連ねたら「詩」になります。


この学習での1番の考えさせどころは、「最後の組み立て」をどうするか。

自分が箇条書きしたものをよく吟味して、構成を練る部分を重視しています。


さて、水曜クラスの生徒たちはどんな詩を書くかな~?ニコニコ


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