塾長ブログ

はー

…くしょん!

風邪引きひかりが今朝から何度もくしゃみをしています。相変わらず元気なのですが、滝のように鼻水が流れ出ている感じです。かみすぎて鼻の下が赤く擦れているのが痛々しい…。

さて、この「くしゃみ」。
平安時代の文献には既に「嚏(くさめ)」という表記で登場しています。

当時は、くしゃみをすると「口から魂が飛び出る」と考えられていました。くしゃみは、命が縮まる不吉な行為と見なされていたのです。

なので、くしゃみをしたら「休息万命(くそくまんめい)」とおまじないのように唱える風習がありました。休息万命とは、陰陽道の「休息万命 急々如律令(くそくまんめい きゅうきゅうにょりつりょう)」の略で、簡単に言うと「どうか長生きしますように」という意味合いの言葉です。

この「くそくまんめい」を早口で唱えたのが「くさめ」であり、これが「くしゃみ」の語源となった…という説があります(ちなみに、「くさめ(くしゃみ)」という言葉が一般化される前は、くしゃみのことを「はなひ」と言いました)。

この呪文については平安時代の「簾中抄」や鎌倉時代の「二中歴」などの文献にも記載されています。

ところが、近世以降には、「くしゃみ」は「糞食め(くそはめ)」、つまり「糞食らえ!」が語源だとする説も出てきました(柳田国雄など)。

今は見かけませんが、私が子どもの頃には、くしゃみをした後に
「(…ハックション!!)くそったれー!!」
「(…ハックション!!)チッキショー、この~!!」
などと言っていたオジサンをよく見かけたものです(笑)。

私たち道産子の言葉遣いが悪いのではなく、これは全国的な傾向のようで、「くしゃみ=くそくらえ語源説」が根強く残っている由縁でもあります。

くしゃみは、誰かが自分のことを噂(悪い噂)しているから出るのだとし、その見えない誰かに向かって、
「よくもやりやがったな、コノヤローむかっオマエなんかに負けないぞ、コラパンチ!
という意味を込めての「糞食め➡糞食らえ➡クソッタレ」であり、最初の「くそはめ」が「くさめ」と言い転じたのが今の「くしゃみ」の語源だとする説です。

「休息万命」語源説
「糞食め」語源説
研究者たちの間で論争が巻き起こっていましたが、どちらが正しいのか決着がついていません。真相は薮の中です。

私、個人的な見解としては、
品を重んじる平安貴族が「糞」という言葉を使ったとはあまり考えられないことや、あの時代は陰陽道の呪術や呪文に何かと倣っていたという文献の記録から、「休息万命(くそくまんめい)」が「くさめ」の語源ではないかなと考えています。

現代の常識では、くしゃみは鼻に侵入するウイルスや異物を排出するための生理現象と考えられていますよね。
誰かが噂している、とか、
鼻から魂が飛び出る、とかではどうやら無さそうです(笑)。

ただ、親にとって子どものくしゃみは、いつも不安で不穏なものではあります。

…早く治まれ!ひかりの くさめ~!


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