高田敏子さん。皆さんはご存知ですか?
今は亡くなっていますが、昭和に多くの作品を発表した詩人です。母親目線での詩を多く残したので、「お母さん詩人」とも呼ばれています。
その高田敏子さんの作品の中から、今日は
1つご紹介しますね。
しあわせ 高田敏子
歩き始めたばかりの坊やは
歩くことで しあわせ
歌を覚えたての子どもは
うたうことで しあわせ
ミシンを習いたての娘は
ミシンをまわすだけで しあわせ
そんな身近なしあわせを
忘れがちな大人たち
でもこころの傷を
なおしてくれるのは
これら小さな
小さなしあわせ
…ステキな詩だなあ。
そうなんですよね。うちの娘も同じです。
シャボン玉が上手く吹けるようになったり、〇がきれいに書けるようになったり。できるようになったのが嬉しくて嬉しくて、何度でも飽きることなく繰り返しています。
他の人から見たらどんなに小さなことでも、「できるようになる」ことは嬉しいことです。楽しくて、ちょっぴり誇らしくて。できることが1つ1つと増えていくのはこの上なく幸せなことなのだと思います。
それは小学生でも中学生でも大学生でも。大人だって同じです。
我が子の、そして自分自身の「できた!」を見逃さず、流さず、軽視せず、笑顔で喜んであげられる。
それもまた幸せなことなのでしょう。