ワクチンを摂取して今日で5日目。
まだ体調不良が続いています。1番厄介なのは頭痛でして、就寝時にも痛みが波のようにやってくるのです。昨日はついに一睡もできないまま朝を迎えました。体調の悪さに加えての睡眠不足…。眩暈と全身のだるさで身体がしんどくて仕方ありません。病気ではない、ということだけが救いですね。

さて、突然ではありますが、この「しんどい」という言葉について。
「心配する•苦労する」という意味の「辛労」「心労」＝しんろう　が語源です。

辛労（心労）＝しんろう
の語尾である「う」が発音上で抜け落ちて、「しんろ」となりました。撥音（ん）の後は濁音化しやすいという性質も加わって「しんど」に変化し、この「しんど」が形容詞化して「しんどい」となったとされています。
つまり、
辛労（心労）しんろう→しんろ→しんど→しんどい…と変化したというわけですね。

同じように、状態を表す名詞が形容詞化したものに「ひどい」があります。

ひどいの語源は「非道」＝ひどう。平安時代には、「道理に外れている、常識外れだ」という意味の「非道なり（ひだうなり）」という形容動詞が使われていました。さらに時代が進み、江戸時代の文献には「非道（ひだう）」と名詞の形でも頻繁に登場するようになります。この「非道（ひどう）」という言葉もそのうち語尾の「う」が抜け落ちて「ひど」となり、形容詞化して「ひどい」となったと言われています。

夏休み。何気なく使っている言葉のルーツを調べてみるのも面白いかもしれませんね。