塾長ブログ

道連れにしたくて

生徒のお母様が「みがくの文庫に…」とご寄贈くださった本の中にこんな一冊がありました。

「愛のうらおもて」(松田哲夫編)

「愛」をテーマにした19編の物語やエッセイが収められた短編集です。

【収録作品】
向田邦子「ゆでたまご」
円地文子「親ごころ」
杉浦日向子「恋人の食卓」
森瑤子「手紙」
寺山修司「愛され方」
坂口安吾「恋愛論」
吉行淳之介「嫉妬について」
中野好夫「恋愛について」
佐野洋子「愛する能力」
倉橋由美子「血で染めたドレス」
幸田文「啐啄」
中島らも「恋の股裂き」
太宰治「満願」桂文楽(演)「厩火事」
大庭みな子「とらわれない男と女の関係」
森鷗外「じいさんばあさん」
岡本かの子「鯉魚」
小泉八雲「心中」
宅嶋徳光「日記」

名前を聞いたことがあっても読んだことがない…という作家さんもいるのではないでしょうか。大半が4〜12ページ程度の短編なのですが、それぞれの作家の「カラー」を知るには十分な内容になっています。
タイトル横に「中学生までに読んでおきたい哲学」と記載がありますが、個人的には小学生や中学生にはまだ早いのではないかという内容も多々ありました。高校生以上(大人も!)の方がこの本の世界観をしっかり味わえるのかもしれません。高校生は大学入試の小説、随筆の読解練習にも適した文字数•内容だと思います。

ちなみに、この中の作家に関して言うと、私は若い頃から向田邦子さん、円地文子さんの作品に多く親しんできました。特に向田作品はよく読んだなあ。エッセイ集「夜中の薔薇」は不朽の名作だと思っています。
今回いただいた「愛のうらおもて」の中に収録されている向田邦子さんの作品は「ゆでたまご」。
この作品は中学生の時に出会って以来、そのストーリーが今でも記憶とこころに深く残っています。

今朝、この「ゆでたまご」を改めて読んでみたのですが…やっぱり泣かされましたね。じわりじわりと静かな感動の波が押し寄せて、胸がいっぱいになるのです。
ああ、まただ…。展開が分かっていながらも泣いてしまった自分が何だか無性〜に悔しくて(笑)。こうなったら同じように泣かせてやろうと思い、このお話をダンナの前で音読しました。

期待を裏切らず、ボロボロと大粒の涙を流しながら耳を傾けるダンナ。真っ赤な目をしてちーんと鼻をかむ姿を横目に、思わずにんまりとした私です。

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