塾長ブログ

読む力は生きる力

脇明子 著「読む力は生きる力」。

なぜ本を読むことが大事なのか。
どんな本が自分にとって良い本なのか。
筆者なりの答えが書かれています。

筆者のお人柄なのでしょうね。押し付けがましい感が無くて、メッセージが真っ直ぐ胸に響いてきます。児童文学に携わる者のみならず、子を持つ親にも読んでいただきたい本の1つです。

 

 

良き本との出会いはその後の人生において、「生きる力」を与えてくれます。本書では「良い本」の条件として、次の2点を挙げていました。

★読んでいて想像力が自然と働くような、「読む力」を育ててくれるもの

★人間や世界について、基本的に前向きの姿勢を持ちうるもの

確かに、視覚・映像化されている漫画やテレビ、インターネットと比べると、読書はより想像力を必要とします。特に小説や物語はファンタジー性が強く、現実とは異なる世界に入り込んでいるような感覚を得ることもできます。1度きりの人生ですが、読書を通じて多くの世界、多くの人間と出会えるのは楽しいことです。理想、憧れ、反面教師…様々な思いを持って登場人物の生き方に触れることは勿論のこと、知らない言葉や表現を目にすることで語彙が広がっていくのも読書の醍醐味でしょう。また、筆者の言う「前向きの姿勢」を示してくれる本との出会いも大事ですね。

 

 

私の場合、子どもの頃や思春期に出会えて良かったと思う本はこれです。

左は小学生の頃に繰り返し読んだ、「ポケットの中の赤ちゃん」。確かハードカバーの本を持っていたのですが、いつの間にか紛失してしまいました。絶版になったことを知って残念がっていたら、ダンナがネットで入手してくれたのです。
真ん中は中学時代の愛読書だった灰谷健次郎氏の本。右は同じく中学時代にハマった古典本です。
どれもが今の私の価値観やこころを形成する素となりました。

我が子や生徒達にも、生涯忘れ得ぬような良書と出会えることを切に願います。

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