北海道文学館主催の「北海道 小・中・高生 短歌コンテスト」。国語専門塾みがくで団体参加した今年度も、多くの生徒が受賞しました。応募総数7545作品の中で、優秀賞に輝いた2作品と審査員による講評(緑色の文字・原文まま)をご紹介します。
廣部琴ちゃん(小1)
(作品)
おばあちゃん いえのはたけは
にじみたい
アスパラ・イチゴ・ナス・ブルーベリー
(いただいた講評)
祖母の家の畑にある色とりどりの野菜を見ての作品。それを「にじみたい」と感じたのである。下の句に「アスパラ・イチゴ・ナス・ブルーベリー」と並べたのが効果的である。
…みがく西町校の琴ちゃん。初めて詠んだ短歌が優秀賞なんて素晴らしい!
緑、赤、紫、紺。本当に虹のようにカラフルですね。降り注ぐ太陽の光と土の匂い。生命力溢れる作品だと思います。おばあちゃんの畑には他にも野菜が植えられていたのではないかな。その中から敢えてこの4つをチョイスしたあたり、よく考えているなと感心しました。
今野充翔くん(小4)
(作品)
いつもより うまいやきとり
キャンプ場
音の味付け セミの鳴き声
(いただいた講評)
キャンプなど野外で大勢で食べる食事はおいしいものであるが、「セミの鳴き声」が味付けになっていて「いつもよりうまい」と捉えたところが斬新で優れているところである。
…同じく、みがく西町校の充翔くん。充翔くんもコンテスト初挑戦でした。
「美味しい」と書かずに「うまい」と書いたのが、後ろの「やきとり」と妙にマッチしていますね。キャンプ場で豪快に焼き鳥を頬張っている姿が目に浮かびます。蝉の大合唱を聞きながら食事をしている様子を、「音の味付け」という言い回しで表現しています。なんとも風情がある!
例年は文学館内で表彰式が開催されるのですが、今年はコロナ禍にて式が中止に。賞状と副賞の図書カードが郵送されてきたので、伊藤先生が代わりに賞状を授与しましたよ。
2人ともおめでとうございます