今、短歌づくりの学習をしています。
短歌に限らず、詩でも俳句でも作文でも、まずは気持ちありき。思いを言葉に乗せて、指定の型にはめ込んでいきます。
私が指導する際は、対象をどこから見て詠むのか、自分の目線はどこにあるのか、を意識させています。
しっかりストーリーが浮かぶ作品は読み手を惹き付けますよね。
例えば、「水」をテーマにしたとして、
「水は冷たい」「透明」などと、見たままを詠むのではなく、どうして自分が「水」を選んだのか読み手にわかるようなストーリーが欲しいところです。
暑い夏。
学校からの帰り道。
長い坂道をダッシュして家に帰った。
ようやく家が見える。
玄関にランドセルを放り投げる。
冷蔵庫から水のペットボトルを取り出す。
キンキンに冷えていた。
ごくごくごくと一気に飲み干す。
ぷはーっ!!
こんな感じでストーリーを思い描き、それを素直に詠むのもよし、含みを持たせてもよし。いずれにせよ、テーマの「水」を遠くから傍観して詠むのではなく、自分の動き(=行動)と共に丸ごと詠むようにすると、生き生きとした作品になります。
あとは、
今の自分にしか表現できないこと
今の自分だから表現できること
をいかに詠むかですね。
今年も「北海道文学館」主催のコンテストに生徒全員分を応募する予定です。
さて、今年度は何名入選するかな。