詩人・宮澤章二さんの詩です。
「流れのなかで」
聞ける時に聞いておかないと
決して聞けないコトバがある
言える時に言っておかないと
再び言えないコトバがある
つかめる時につかんでおかないと
死ぬまで無縁の宝がある
みがける時にみがいておかないと
光らぬまま朽ちていく宝がある
得たものを失うその数よりも
得られずに失われたものたちの数の多さ
わずかな知恵とわずかな努力が
それらに触れ得たかもしれないのに
新春の光がなでる新しい日記は
最初の頁から最後の頁まで純白
しるせるときに しるしておかないと
二度とは記せない記憶がある
宮澤氏の詩は、言葉が重さを持って心にずしんと響いてきます。
きっといつからだって遅くはありません。
今できること、今しかできないことに全力で取り組むのみです。
「みがける時にみがいておかないと光らぬまま朽ちていく宝」を磨くのが、国語専門塾みがくの役割だと思っています。