塾長ブログ

「やや」「えい」

「ねえ」「おい」という呼びかけの言葉。

一般的に使われるようになったのは江戸時代からで、比較的最近のようです。それ以前では、

「や」「やや」(平安時代)

「なう(のう)」「なうなう(のうのう)」(室町時代~)等と使われていました。

 それに対しての返答である「はい」という言葉も、江戸時代以降に使用されるようになったもの。

平安時代では「えい」、それ以前では「い」という表現が現在の「はい」に相当する言葉です。

 現代の「はい!」の語源として、相手を敬う意味での「拝」が「はい」となったのだという説もあるようですが、どうにも「いきなり感」が否めず、多くの文献に触れてきた私としては違和感があります。奈良時代に使われていた「い」が平安時代に「えい」となり、方言訛りなども加わって「あい」に変化。それから発音上で派生して「はい」が生まれたとする方が自然の気がします。とは言え、言語学や民俗学の専門家ではなく単なる古典オタクの私。真偽のほどはわかりませんが、語源などをあれこれと想像するのが面白くて好きなのです。

 

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