塾長ブログ

通知表の評価について

札幌の小学校では先週末あたりから通知表が配られています。

毎年毎回、この時期になると生徒のお母様からご相談を受けます。大体が、
「テストはいつも90点以上…ほぼ100点なのに、『よくできる』の評価がなかなかもらえない」
…という内容です。
さらには、
「テストもほぼ100点だし、発表もしているようなのに…」とか、
「真面目で学習態度も良いのに…」
などとおっしゃるお母様も。
うーん。これはね~。
私もよくわからないのです(笑)。
姪の菜々子も、白テストはいつもほぼ100点だし、手も挙げるほうだと思います。それでも、「よくできる」は「できる」より少し多いぐらいなのです。
そもそも、「関心・意欲・態度」って何なのでしょうね。「はい、はい、はい!!」と挙手して発表することだけを言うのでしょうか。しかし、それは「積極性」であって、「関心・意欲」とは少々性質が異なりますよね。
静かなる熱意を湛えて、真剣に授業に耳を傾ける態度だって、立派な「関心・意欲・態度」だと思うのですが、どうなのでしょう。
周りの子たちと協力し合いながら、
礼儀正しく、約束や規則を遵守し、
最後までやり通す粘り強さを持つ。
元気いっぱいで積極性もある。
…それらを「先生の目に見える形でわかりやすく」体現している子が好評価なのかな?
「行動の記録」の○印に関してもかなり謎です。みがくの生徒を見ていても、
「この子、この項目は誰よりも出来ているのでは?」と感じるのに、実際には○がそこに付いていなかったりします。
これも、先生の目にわかりやすく映る範囲で評価されているということなのでしょうか。
生徒が持ってくる通知表を見る度に疑問が生じるので、最近は、良い評価の時には思い切り褒める。的確な評価の時には「その通りだね、頑張ろう!」と励ます。納得のいかない評価の時には「まあ、気にしないでいいよ」と受け流すことにしています。
ただね…。気にしないで、と言ってもやはり気にはなりますよね。お母さんにしても、納得のいかない評価だとモヤモヤすることでしょう。
教師だって一人の人間。評価に絶対など無いですし、先生の主観が色濃く出てしまうのも仕方ないことかもしれません。きっと通知表に関してのクレームが多少なりともある中で、なるべく正確に評価しようと努めていることも想像に難くありません。だから先生を責める気は微塵もないのです。通知表の評価基準の曖昧さ、そのシステムについて疑問を感じているのです。
あくまで、テストの点数を中心とした「理解度・習熟度」で学習面は評価して、意欲・関心などの態度行動に関しては「行動の記録」内に含めた別項目で評価するなど、もっと理立てたものにするとか。「行動の記録」に関してもそうです。この項目を実践できる子になるのが学校の目標だとしたら、「褒めて伸ばす方式」をとったほうがよほど有意義なのではないかな。明らかに達成できていない項目を除いて、多めに○をつけてあげるほうが、子どもたちは意識して一層頑張る気がします。
とは言え、現場にいない私には、見えていないことが沢山あるのだと思います。傍でなんやかんや言うのは簡単ですが、実際の現場でのジレンマや気苦労も想像できるので、自分の娘の評価(の一面)については担任の先生にお任せしようと決めています。
ただ、通知表の「評価の仕方」については、長年の疑問だったので、今週の教育相談の時に担任の先生に質問をぶつけてきたいと思います。本当に不思議で仕方ないので純粋に聞いてみたいのです。講師生活30年にして、ようやく回ってきたチャンスなので(笑)。

1年生の前期は2評価制です。よほど力が不足していない限り「できる」に○がつくと聞いています。後期との落差が心配。


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