塾長ブログ

彼女

今日、昔の教え子から電話をもらいました。

彼女と出会ったのは今から十数年前。
当時は受験生だったのに彼氏とのトラブルが多い子で…。喧嘩しては家出。あるときは失踪。その度に電話がかかってきては、慌てて迎えに行ったものです。
ある夏の日の夜中。
眠っていたら枕元の電話が鳴りました。嫌な予感を抱えつつ出ると、
「先生、痛い…。助けて。血が止まらない」と
消え入るような声が。彼女からでした。
驚いた私は急いでパジャマの上にカーディガンを羽織り、車を走らせて彼女の家に向かいました。
ご家族に緊急事態だと伝え、鍵を開けてもらって部屋の中へ。すると血がついたティッシュの山の中で彼女が手首を押さえて座っています。リストカットをしたようなのですが、大した痛がってる訳でもなく、私の顔を見て、「先生~!!来てくれたの~?」と
にっこり。
その後も何度かそんなことがあり、「心配はするけれど、し過ぎてもいけない(身が持たないので(-_-;)」ということを学んだ私です。
そんな彼女からの数年ぶりの電話。
結婚をして子どもが産まれたという嬉しい報告でした。上手く子育てをしていく自信がないと言う彼女に、
まだまだヒヨッコママなのだから上手くできなくて当たり前だよ。お母さんというのは、我が子に「母」としての自分を育ててもらうもの。泣き笑いしながら一緒に成長していけばいいよ。
…そんなことを話して電話を切りました。
人生の節目に、こうして私のことを思い出してくれることは本当に嬉しいものです。遠く巣立っていき、会えなくなった沢山の教え子たち。折に触れて、今どうしているかな。元気で頑張っているかなと思い出します。電話をくれた彼女も大切な教え子の一人。笑顔で日々を過ごしていけることを心から願います。


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