最近、思うように本が読めていません。
今までは忙しいながらも、週に1冊は小説を読んでいたのに、ここ数ヵ月は随分とペースが落ちました。仕事が忙しいというのが主な理由ですが、もう1つは視力の低下です。これはもう完全にアレですね…、老眼。小さい文字が見えにくくて困ってしまいます。眼鏡を作り直さなくては仕事にも支障が出そうです。時間を見つけて行かなくちゃ。
読む量は減りましたが、テンポ良く気軽に読める小説は切らすことなく手元に置いています。重度の活字中毒なので何か読んでいないと落ち着かないのです。
箸休め…と言ったら失礼になるかもしれませんが、先日はこんな本を読みました。
瀬尾まいこさんの「強運の持ち主」。
瀬尾まいこ…。名前を聞いてピンと来る中学生も多いのではないでしょうか。中学1年生の光村図書出版の教科書に載っている「花曇りの向こう」という作品の作者です。
瀬尾先生の作品はこころがじんわりと温かくなるものが多いのですよね。いつも登場人物の細やかな機微を巧みに描いています。
今回読んだ「強運の持ち主」。
OLだった主人公が、得意の「話す力」を活かして占い師になって、様々な人の背中を押してあげるというストーリー(短編集)です。
大きな盛り上がりがあるわけでも、どんでん返しがあるわけでもありません(「花曇りの向こう」もそうですよね)。それでも、読み終わったあと、忘れかけていた大事なものがこころに埋まっていく感覚になるのです。
とにかく読みやすく、小説やエッセイが苦手な子にも挑戦してもらいたい一冊です。
国語が得意な子は、「行間を読む」練習をしながら読むと一層力が上がりますよ。