塾長ブログ

読み返すという習慣

作文が書き上がったとき。
先生の添削を踏まえて清書したとき。
作文を提出する際には必ず、自分の書いた作文を生徒たちに音読してもらいます。
それも、行き当たりばったりで読むのではなく、自分の席でスラスラ読めるまで練習してきてから持ってくるよう伝えています。
音読練習する時には当然、自分の作文を読み返すことになりますよね。声に出して読むことで、
「なんだか一文が長いな…」
「あっ!字が抜けている!」
「ここ、漢字で書けたわ」
などと自分で気づくことができるのです。
この自ら気付くということがとても重要。そのためにも、書いたものを必ず読み返してみる、という習慣をつける必要があります。
また、先生が添削したものを単に機械的な作業として清書するのを防ぐのもねらいの1つ。表現や言い回し、言葉遣い、文の構造などを正しく丁寧に直してある添削済みの作文。それを読み流してしまうのはもったいないことです。テストでも作文でも、結果だけではなく、「どうして間違えたのか」、「どこが悪かったのか」、「どうしたら次は間違えなくて済むのか」をしっかり振り返ることが大切ですよね。それに、文章上達の近道は模範となるような上手い文章に多く触れることでもあります。先生が添削した作文を改めて清書し、さらには音読することで、レベルアップした自分の作文を目と耳から、脳へと伝達することができるのです。

子どもはこの「自分の書いたものを読み返す」ということが案外できません。読み返しさえすれば防げたミス、気付けた違和感も、そのまま放っておくから後で「しまった!」と後悔するのですよね。
どんなことでも同じですが、何かを本気で改善させたければ、良い習慣を身につけることです。長い道のりでも、習慣になってしまえばそれが普通になります。この習慣形成は日々の努力によって獲得できるものなので、学校や塾だけではきっと限界があるのでしょう。それでも諦めず、繰り返し指導していきたいと思っています。


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