塾長ブログ

手紙の魅力

「大好きな人に手紙を書こう!」学習が完了し、生徒たちが書き認めた手紙を投函しました。受験勉強などで書かなかった子たちを除く約170通です。
今回も、スポーツ選手やアイドル、アーチスト、プロ棋士、アナウンサーや気象予報士、作家、漫画家、俳優、文化人…博物館の館長から動物園の飼育員まで幅広い方々への手紙が出揃いましたよ。
公的な手紙の書き方を覚えること。
相手に伝わるようにわかりやすく書くこと。
気持ちや熱意が伝わるよう書き表すこと。
それらの学習のねらいを踏まえながら進めました。
年々感じるのは、手紙の書き方がわからない子たちが増えているということ。例えば今回も、封筒のどこに何を書けばいいのかわからない生徒が多々いました。「宛名」「差出人」という概念と知識が無いのです。今の時代は手紙を書く機会が減っていますものね。無理からぬこととは言え、じんわりとした不安を感じてしまう自分がいます。
特定の人に宛てる手紙は立派なコミュニケーションツールの1つ。書けないから困る、ということは確かに無いかもしれません。今やLINEやメール、携帯電話で気軽に連絡が取り合えますものね。だけど、直筆で書く手紙にはLINEなどでは出せないあたたかさがあります。活字よりもこころが伝わると言いましょうか、その手間隙も含めて、書き手が身近に感じるという良さがあると思うのです。
いつも書いている作文は不特定多数の人に向けて書いていますが、手紙というのは特定の誰かに読んでもらいたくて書くものです。「相手にきちんと意図が伝わるかな。」
「こんな表現をしたらどんな気持ちになるかな。」
「どうやったら自分の熱意をわかってくれるかな。」
「こんな文字では汚くて読めないよなあ…。もっと丁寧に書こう。」などなど。
手紙を通して体感した、この相手のことを深く考える姿勢は、コミュニケーションの根幹なのです。
手紙を書き上げて封をし、「書けた!」と先生に持ってくる子どもたちの顔は誰もが満足感で輝いていました。
みんなの手紙、みんなの気持ちがしっかり届けばいいなと願いつつ、郵便局へ向かいましたよ。


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