塾長ブログ

こころを言葉に乗せて。

大通校のMちゃん(小6)。「青少年読書感想文全道コンクール」で優良賞を受賞しました。素晴らしい!!
書いたのは、まはら三桃先生の「奮闘するたすく※」。筆者から受け取ったメッセージを「一人一人が様々な悩みを抱えながら奮闘しているということを理解する」とした上で、Mちゃんは続けます。
人と人とが理解し合うというのは難しいことである。人の心を読むことのできる人はいない。だからまずは、身近な人の悩みの相談に乗ることから始めようと思う。そうすることでその人の苦しみが少しでも楽になるのなら、私にとってそれ程うれしいことはない。
文面からも滲み出ていると思いますが、Mちゃんは思慮深く、人の気持ちを察することができる優しい子です。
感想文をはじめとする作文は、語彙力や表現力なども当然必要ですが、それだけでは読み手の心を打つ文章を書くことはできません。確固たる「思い」がそこに乗っていないと響かないのです。そのためには普段から多くを感じ、深く物事を考える姿勢が不可欠。そして、感じ、考えたことを言葉にして論理的、時には情感を込めて表現していく国語力が必要です。
…受賞について、「良かったね!」と褒めたところ、「改めて読み返してみたら、まだまだだなあと思いました。」ですって。この向上心!この内省力!さすがMちゃんだー。
「奮闘するたすく」まはら三桃
※内容(「BOOK」データベースより)
最近、佑のおじいちゃんの様子がおかしい。近所で道に迷ったかのように歩いていたり、やかんをコンロにかけっぱなしにしてボヤ騒ぎを起こしたり…。「行きたくない」としぶるおじいちゃんをなだめすかして、佑はデイサービス(通所介護)に連れていくことになった。しかも、佑が逆らうことのできない早田先生は、そこで見たこと、聞いたことをレポートして夏休みの自由研究として提出しなさいって…。友だちの一平と“ケアハウスこもれび”に通うことになった佑は、お年寄りと接しながら、介護される人と介護する人、それぞれの気持ちに気づいていく。坪田譲治文学賞受賞作家が描く、子どもにとっての「介護」とは?


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