塾長ブログ

「読書」と「学力」の関係

最近読んだ本をご紹介します。
「本の読み方」で学力は決まる
川島隆太 監修
松崎泰・榊浩平 著
平成29年度の、小学5年生~中学3年生まで約4万人の「平日の1日あたりの読書時間(雑誌や漫画などは除く)」と「主要4教科の平均偏差値」についてデータを分析。
「全く読書をしない」子の成績が最も低く、偏差値が50未満。逆に、「1日1~2時間読書する」子と、「30分~1時間読書をする」子が高い偏差値を示していました。
ただし、本を長く読めばいいという訳ではなく、2時間以上読書する子は偏差値が落ち込んでいたとのデータが。これは必要な睡眠時間や学習時間が読書によって削られるためだと考えられています。
脳科学的な見解から、筆者が推奨する小学生の効率的な学習&読書時間(平日)は、
家庭学習1時間+読書1時間
だそうですよ。
…なるほど。それぐらい、小学生のうちは読書習慣をつける価値があるということですね。
その他にも本書には、
⚫読書が言語能力に関する脳の神経回路を発達、成長させる。
⚫読み聞かせをすることで、親子それぞれの脳に大きな利点が生まれる。双方とも情緒が安定し、コミュニケーション力も高まる。
⚫音読すると脳が活性化する。
⚫読む本のジャンルによって、発現する効果が異なる。
…など、筆者達がチームで集め、検証したデータに基づいた結果が多く述べられています。興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。今すぐ本を読みたく(読ませたく)なると思います。
「本を読む子は国語ができる」
よく言われることですが、30年近く国語指導をしている私も、それは事実だと思っています。脳科学については素人ですが、教育現場の実体験から自信を持ってそう言い切れます。
本を普段全く読まない子が、いくら国語の問題集を積み上げるように解いても、限界があるように感じます。時間内に問題文を読んで設問を解く…という「情報処理力」は練習を重ねると上がるかもしれません。しかし、人物の心情推察だとか、語彙力だとか、状況を想像するとか、その手の設問になると思考も手も止まりがちになる。そのような子を私は沢山見てきました。
反対に、本ばかり読んで国語の勉強をしてこなかった(いわゆる問題を解いていない)生徒もいます。そういう子が本気で入試などに向き合った時には、読解力が比較的早く向上します。幼児の頃から本をずっと読んできた子なら尚更。スピードも語彙力も身に付いています。あとは沢山の問題文にあたって設問を解き、コツや解答センスを習得しさえすれば、黙っていても伸びてくれることが多いのです。
高齢者にも読書や読み聞かせ、音読を推奨しているぐらいです。どんな年代でも、いつからでも遅いということはありません。勿論、受験生だって読書は効果的。時間がなければ、1日30分、隙間時間を利用して読むだけでも構いません。脳を動かし、素ばやく文章を読むためのトレーニングだと考えれば、無駄な時間にはなりません。無駄どころか、メリット満載です。
来年度から新札幌校で試験的に「国語力を育てる~読み聞かせ教室」を幼児対象に開講する予定です。この本も参考にして、国語力だけではなく、こどもの脳や心も育てていけるような授業内容にしたいと考えています。


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