塾長ブログ

「幸せ」の語源

娘のひかりが昨晩、ラーメンを食べながら言いました。
「美味しい~!幸せ~💕」

この「幸せ」という言葉。

平安から室町時代あたりまでは、
「仕合はせ(為合わせ)=しあはせ」と漢字を充てて、
「めぐりあわせ」
「自然にめぐってくる運命」
という意味で使われていました。
具体的には、
「しあはせの良くて…」

➡巡り合わせ(運)が良くて…
「しあはせの悪しくて…」
➡巡り合わせ(運)が悪くて…
などと使われることが多かったようです。
幸せとは、
人知を越えたもの。
自然に巡ってくる運命。
否応なしに、私たちの体を包む光、または影のようなもの。
神仏から与えられた運命、前世からの宿命
そう解釈されていた時代だったのですね。
現代のように、「幸運」という意味になったのは、江戸時代に入ってからだと言われています。実際に文献にも登場するようになったのもこの時期です。自らが感じるプラスの気持ちを指して「幸せ」とも言うようになりました。
中島みゆきさんの名曲である「糸」。
その中にこんな歌詞があります。
縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に 出会えることを
人は 仕合わせ  と呼びます
ここでいう「仕合わせ」は、もちろん現代の意味である「幸運」の意味。しかも、「しあわせ」の語源である「自然に巡ってくる運命」の意味も重ねています。「糸」の縁語としてここで敢えて「仕合わせ=縒り合わせ」という言葉を用いたのだと思うのですが…さすが言葉選びの天才ですよね。


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