塾長ブログ

死を受け入れた その先に見えるもの。

これはマズイ…。

もうすぐ生徒が来てしまう。

こんな時に読んでしまった私が悪いね。


皆さんはご存知ですか?

21歳で亡くなった矢澤宰さんの詩を。


今日の午前中、ひさしぶりに彼の作品を目にして懐かしくなりました。

私は中学時代、将来「作詞家」になるのが夢だったのですが、その時知ったのが矢澤宰さんの詩です。

数十年ぶりにネットで検索して、彼の詩をいくつか読みました。

でも…。

授業前に読むべきじゃなかった!

目が腫れるくらいまた泣いてしまったぁあせる



…子供の頃から病気と闘ってきた矢澤さん。

彼にとって、「死はいつもすぐ側にあるもの」でした。

同じ立場の方が詠む歌や詩に共通していますが、作品に漂っているのは「悲壮感」ばかりではないんですよね。

生きることの喜びや、命の尊さがひしひしと伝わってきて、胸が苦しくなります。

死を受け入れた人間だけに感じ取れる世界観なのでしょう。


矢澤さんの作品を2つご紹介しますね。

「私の中で…」(17歳の時の詩です)
私の中で 他人の花は咲かない
他人の中で 私の花は咲かない

私には私の中で 私の花が咲く

枯れて行く花が…
そよ風にも散りそうな 弱い花

それでもいっしょうけんめいに開こう
と努力する 強い花

そういう花を 私はかざりたい

→自分の運命を受け入れよう。

そして、自分という存在を思い切り愛してやろう。

そんな思いが伝わってくるようです。


「ため息をつけば…」(16歳の時の詩)
ため息をつけば
それでよいかと思いやがって
テメー1人が苦しいんではないやい

なんかいわれれば すぐ首をたれ
少しほめれば すぐつけあがりやがる
バカヤロー

世の中を何も知らないくせに
自分だけ悩んでます、てな面をしやがって
なんだってんだ
淋しさを知ってたって
そこから抜けだすことを知らないくせに
もっともらしい理屈をつけて
わめいてやがる

あやまって見ろってんだ
心からわるうございました、と
あやまって見ろってんだ
なんだ あやまることすら知らないのか
テメーの心根性は
そんな事をまで言わせないのか
そんなにまで くさってんのか

神様ぁなんて ひざまずくな
きさまが ウワッツラだけで
救いを求めていることは百もしょうちだ
もう少し下腹に力を入れて
ふんばって見ろ!ってんだ


→この詩は「自分自身への応援歌」みたいなものなのでしょう。

孤独感や死への恐怖に、ややもすると負けそうになる自分。

「オレだけどうしてこんな目に…?」

イライラが募って、家族や医師に感情をぶつけることもあったと思います。

そんな自分の弱さと必死に戦おうとしている作者の姿が目に浮びます。


興味のある方は、他の作品もぜひ読んでみてくださいねグッド!

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/3057/iii/yazawa.html


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