塾長ブログ

「子どもの意志を尊重する」への疑問

「子どもの意志を尊重する」と聞けば、理解のある良い親のイメージを抱きますが、本当にそうでしょうか。

子どもはすぐ楽なほうに流されてしまいがちです。嫌なことはしたくないのです。迷い、つまずき、立ち止まる存在だからこそ、学びを得るために学校へ通っています。親を始めとした大人が、しっかりと子どもたちを育て、導く必要があるのは周知の通りです。
目標を設定する際には、本人の意志を尊重するのもよいでしょう。また、習い事など何かを始めたとして、半年以上も子どものやる気が上がらないままなら、原因究明のためにも一度立ち止まる必要があるかもしれません。
ただ、本人の同意のもとで一度目標を定めたのなら、努力を継続させることこそが親の役目だと思うのです。「やめたい」➡「じゃあやめようか」というのは、親子で単に楽なほうに逃げているだけだと私は思います。もしもやめたいのなら、しっかりその理由を聴く。理に適っているならよいのですが、「面倒くさいから」「難しいから」「やりたくないから」等という理由なら、叱咤激励してでも「もう少し頑張ってみよう」という気を起こさせることが肝要です。
★継続は力なり。
★努力ほど私たちの未来を明るくするものはない。
★苦しいから逃げるのではない。逃げるから苦しくなるのだ。
先人たちが言っていることは不朽の真理です。
苦しくても努力することで開ける道があります。努力した人間にしか見えない景色があります。それらを愛しい子どもたちに体感させてやりたいと私は強く思っています。
苦しいこと、嫌なこと、面倒くさいこと。
習い事でも塾でも学校の勉強でも同じです。「やりなさい!」と鸚鵡のように繰り返すことは誰にでもできます。我が子の特質、性格を考慮しながら、「やる気」を引き出し、継続させる1番の存在はお母さん、お父さんなのです。そしてそれは親に課せられた宿題なのではないでしょうか。
私たち学習塾の講師にも同じことが言えます。まずは、生徒にしっかり注意ができなくてはいけません。注意したら嫌われるのでは…と心配する先生もいるかもしれませんが、経験上、感情的に叱ることさえしなければ、生徒はちゃんとわかってくれます。先生の気持ちは伝わります。怒らない先生=良い先生ではないのは生徒だって理解できているのです。
指導者と言うのは、目標に向かって努力することの尊さを子どもたちに教えることができる貴重な立場。それをぶれずにしっかり意識して指導にあたるべきです。
また、つまらなくて苦しい勉強を、いかに楽しく、意義のあるものだと教えられるかどうかが、指導者としての腕の見せどころだと私は思っています。
国語塾であるみがくが、実験をしたり、お菓子を観察したり…。教材を工夫して、あの手この手を駆使しながら飽きさせないよう配慮しているのも、「継続」の先に見えてくるものを子どもたちに具現化させてやりたい一心なのです。
子どもたちが心身ともに成長し、「苦しくてもそれをやらなければならない時期」が過ぎた時には、子どもの意志を思いきり尊意してやりましょう。


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