塾長ブログ

古文が「わかる」ために。

もうすぐ冬休み。
古文が苦手&嫌いな高校生にお勧めしたいのは、古典本の通読です。本を一冊丸々読むと、大変勉強になりますし自信もつきます。難関私大、国立大文系を狙っている2年生には、原文(古文)を現代語訳と照らし合わせながら通読するとぐんと力が付きますよ。1年生や古文が苦手な人はまず現代語訳だけを通し読みしてもよいでしょう。

通読にお勧めなのは、
「堤中納言物語」と「伊勢物語」あたりでしょうか。前者は平安末期成立と言われている、わが国最古の短編物語集です。10編の短編が収められているのですが、どの話も意外性があり、現代の私たちが読んでも面白い内容だと思います。一編が10ページ程度で読める話が多い点でも初学者向きです。

「伊勢物語」は学校の教科書でも取り上げられている章段が幾つかあると思います。「筒井筒」とか「芥川」など。断片ではなく、これも一冊通読すると「伊勢物語」の世界が体得できます。この作品は一言で言うと「恋愛物語」。モテ男が様々な女性と恋をする話が、こちらも短編物語として綴られています。ただ、歌物語というジャンルなので、あくまで歌が話の(陰の)主役です。各場面において、その歌がどんなシチュエーションで詠まれたのか。どんな気持ちで詠んだのか。それが物語を通して理解できるように書かれています。

ちなみに、私は中学生で「竹取物語」を、高校2年生の時に「堤中納言物語」を原文で通読しました。謎かけのようで申し訳ありませんが、「現代と異なることよりも、現代と変わらないことを知る」ために古文を勉強していた気がします。それは今も同じです。

みがくの高校生にも古文の楽しさを少しでも知ってもらいたいなと願っています。


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