塾長ブログ

書き手の「熱」が伝わる文章。

12月8日付け北海道新聞の朝刊に、みがく本校生の投稿作品が掲載されました。
「みらい君の広場」という、小学生から高校生までの投稿欄です。

みがくでは学習が早く終わった子には、空き時間を利用して作文練習をしてもらうことがあります。この投稿文もその時に書いたものです。

以下に転載しておきましたので、皆さんもどうぞ読んでみてください!

「人 傷つける発言 ネットでもだめ」
小6 松田莉玖杜

僕はよく、インターネットのチャットやメッセージなどで見知らぬ人と会話します。ネットはとても便利で、誰でも簡単に情報交換や会話ができます。しかし、最近はネット上のマナーを守らない人を見かけるようになりました。
例えば、あいさつをしない、中傷や下品な発言をするなど、人を嫌な気分にさせる行為が目に付きます。
あなたはこのような書き込みを見て気持ちが良いですか。現実の生活で見知らぬ人にこのようなことをしますか。自分が面白くても、周りには不快だったり傷ついたりする人がいるかもしれません。
マナーの大切さは現実でもネット上でも同じです。心当たりのある人は自分の行動を見直してほしいと思います。

…構成が良く、表現が高尚でも「上手い文章」とは言えません。書いてある内容を通して書き手のメッセージや主張、いわゆる「熱」のようなものが伝わってくるかどうかも大事なポイントです。

400字という制限の中でも、リクトくんの文章は、彼の「熱」が読み手に十分伝わるものになっています。大人が同じことを言っても受け流されがちな内容なのですが、これを小学生の立場で訴えることに意義と価値があるのだと思います。「自分の行動を見直してほしい」…こんなこと、小学生に言われるのですよ。子どもの手本となるべき大人として、恥ずかしいことですよね。

前述した、「熱が伝わる文章」ですが、これは普段から物事を深く掘り下げ、感じ、自らの頭で熟考している人だけに書くことができるものです。また、自分の考えが固定観念や偏見に囚われていないか、客観視する目も必要です。

単に作文の書きかたを頭に入れても、「キレイな文」止まりです。当然ですが、大事なのはその内容。何を読み手に伝えたいのかというメッセージの中身です。

いつも書いていますが、文章とは「自分の心を文字に乗せたもの」だと私は思っています。
伝えたい想い(感想意見、メッセージ)があり、
それを的確な言葉(語彙、表現、敬語)で、
正確に伝わる文章(構成、主述、文法)にして表現すること。これが作文の主軸です。

語彙や表現力、文の構成などは練習次第で身に付けられます。ですが、「伝えたい内容、想い」だけは日々の「深く考える習慣」無くして容易には生まれません。

この深く考える力を身に付けるための生活習慣やトレーニング法について、またいつか書いてみたいと思います。

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