文章作法において、
「伝えたい心」が魂であり、
「読み手への愛情・配慮」が血液であり、
「わかりやすく書こうという意識と技術」が骨格。
…それを再確認した上で、テクニックやルールを覚えていきます。
今日のブログのテーマは「漢字と平仮名の書き分け」 について。
以下は、文部科学省で定めた常用漢字の使用法です。
★公用文では漢字ではなく、「かな」で書く語(主なものを掲載)
私ども/これぐらい/一万円ほど/○そのこと/できる/別紙のとおり/聞いたところ、
欠点がない/そのほか/簡単なものではない/そんなわけにいかない/送らせていただく
送ってください/見てよい
改まった文書を書く時には、これら傍線部に漢字はあてず「平仮名」で書いてください、というルールです。
友人にあてたものやブログなど、くだけた文書では神経質にならなくていいと思います。
私自身、「そのほか」は「その他」、「書かせていただく」は「書かせて頂く」…などとよく使っています。
漢字で書くと読みにくくなったり、二重の意味が付加されてしまったり、意味が変わってきたり…。
そんな理由からあえて、これらは漢字で書かずに平仮名で書きましょうと文科省は定めたようです。
敬語やら抜き言葉などもそうですが、文法には「ルール」というものがあります。
時代の変遷とともに、形がどんどん変わっていくのが言葉なのですが、その時代時代に定められたルールがあるのです。
ルールをあまりに意識しすぎて、文章の魂である「心」がなくなってしまうのは本末転倒ですが、これらの知識は「知っているのか」「知らないのか」で、雲泥の差があります。
知っている上で敢えて使わないというのは個人の自由。
でも、学生なら「作文」や「小論文」。
社会人なら、公的文書。
それらは、文科省の定めたルールにある程度従って書くのが賢明でしょう。