塾長ブログ

コップの水を捨てさせる。

不平不満や怒りが多い人は、他人の話をしっかり聴けない人でもあります。

ちょっとイメージしてみてください。
心のコップがあって、そこには「マイナス感情」という名の水がいっぱいに溜まっています。そしてその水は溢れ、ポタポタと零れています。
不満の多い人の心はそんな感じです。

そんな状態では、人の意見や忠告など、とても入りませんよね。スペース的にもそんな余裕がないのです。

ではどうしたらよいのでしょうか。

そのコップを空にしてやればいいのです。正確に言うと全くの空にはできないので、半分ばかり水を捨ててやることです。
不満や怒り、苛立ち、不安の入った水を捨てると、心のコップにゆとりが出てきます。

コップの水を減らす具体策の1つは、その人の「話を聴いてあげること」です。ただし、適当に「聞く」のではなく、心に寄り添いながら、また、相槌や質問をしながら、真剣に「聴く」ことが大事です。

相手に言ってやりたいことも多々あるでしょう。文句や愚痴を延々と聞かされるのは気持ちのよいものではありません。「あんたねぇ…。」と、小言の1つでも言いたい気持ちになるのもわかります。

だけど、その時ばかりはあなたの話は要りません。「会話泥棒(=聞いている途中に口を挟み、いつの間にか自分が主体で話をすること)」をせずに、相手の話に全身全霊で耳を傾けることです。

人には、「話をしたい!自分のことをわかってほしい!」という欲求が備えついているそうです。その欲求が満たされると、言葉とともにマイナス感情の水も外に出ていきます。

相手が話し終えて、心のコップの水が少なくなると、徐々に気持ちが落ち着き始めます。すると、人の話を聞いてみようかなという気も出てくるものです。その時こそ、自分が思っていること、伝えたいこと、わかってほしいことをゆっくりと穏やかに話してやって欲しいのです。

このように、人とのコミュニケーションツールの中で「聴く」ということは、大変重要で、効果的な行為です。とかく「話す」ことのほうが注目されがちですが、「聴く」ことこそが、「技術」とその人間の「心根」が露呈してしまう、とても難しい行為なのだと私は考えています。

日々、意識して「聴く」練習を重ねていきたいものです。


メール

お問い合わせ

塾に関するお問い合わせ・ご相談はこちらから。

シェイプ
カレンダー

スケジュールカレンダー

各校のスケジュール確認はこちらから。

シェイプ