今日は「ミニ小論文」の書き方をお教えします。
小学生でも書ける構成になっているので、作文が苦手な人にもお勧めです。
作文を書く時、以下のような構成にします。
1 自分の主張…なるべく簡潔に!
2 主張する理由…「なぜなら~からだ」という形式で簡潔に。
3 主張の内容に関する客観的な根拠やデータ
4 想定される反対意見
5 反対意見の中で、共感できること
6 反対意見への反論…なるべく客観的に
7 もう一度主張…1で述べた主張を言い換える
この流れに従って、「ミニ小論文」を書いてみますね。
小学校低学年以下の子供に携帯電話を持たせるべきではない。(1)
なぜなら、子供が「有害サイト」等の危険にさらされる恐れがあるからだ。(2)
実際、近年では携帯電話使用の低年齢化を狙った悪質な犯罪が急増している。「不当請求」や「成人向けサイト」などがその一例である。(3)
子供と連絡を取り合うために、携帯電話を持たせる必要があるという人もいるだろう。(4)
確かに、持っていると簡単に連絡が取り合えて便利である。また、持ち主の居場所が特定できるGPS機能がついた機種も多く、もしもの時には役立つかもしれない。(5)
しかし、携帯電話は、いつでもどこでも簡単にインターネットに接続できてしまう。物事の分別のつかないうちに持たせることは、「便利」さを上回るリスクがあるのではないだろうか。(6)
携帯電話は、子供が思慮分別の備わる年齢になってから持たせるか、または「有害サイトアクセスブロック」などの機能が付いたものにするなどの配慮が必要だと思う。(7)
…こんな感じです。
★単なる感情から主張をするのではなく、「客観的な事柄」を織り込んで記す
★一方的に主張をするのではなく、反対する人の意見を予想して記す
というのが最大のポイント
これは作文だけではなく、「話し方」にも通じます。
最初は少し難しいかもしれませんが、練習を重ねるうちに慣れてきます。
国語塾みがくでは、これを小学2年生から書いてもらっています。
論理的思考力を身に付けるのはもちろん、「物事を多面的に考える」訓練にもなりますよ