工藤直子さんの「のはらうた」です。
おたまじゃくし わたる
てんてんてん なんじゃらほい
おたまじゃくしが てんてんてん
おひさま ぽかぽか いけのなか
あたまふりふり てんてんてん
ほたる まどか
てんてんてん なんじゃらほい
ほたるひかって てんてんてん
こんやは みずべで おまつりだ
おどりあかそう てんてんてん
工藤直子さんの詩は中学生の教科書にも採り上げられていますよね。このユーモラスで優しい詩。小学校でも国語の授業で学習されています。この詩を読んで、自分なりの「てんてんてんのうた」を創るという内容です。
本校のシュウタロウくん(小5)。
この創作詩が小学校のクラス代表の1人として選ばれ、学級通信にも掲載されたそうです。
そのシュウタロウくんの作品がこちら。
アブラナ しゅうたろう
てんてんてん なんじゃらほい
アブラナゆれるよ てんてんてん
のはらのすみに ひっそりと
友だち来ないな てんてんてん
なんて素敵な詩なんでしょう。野原の隅っこに咲いているアブラナ。てんとう虫や蝶、蜜蜂などの友だちを今か今かと待っている姿が目に浮かぶようです。工藤さんの筆致にしっかり似せているあたり、授業の主旨が確実に掴めています。
シュウタロウくんのお母様から昨晩頂いたメールです。
「 いつもお世話になっております。今日は、先生にいくつか嬉しい御報告があります。道徳ノートに書いた文章が『大変素晴らしいです!』と皆の前で発表されたそうです。」
嬉しいご報告はまだ続きます。
「毎年、学級目標は漢字一字と決まっているのですが、シュウタロウが考えた『虹』に決まりました。『一人一人が自分のcolarを持って、5年○組に綺麗な虹をかけたい…そんな想いを込めて』という理由もきちんと添えて発表することができたようです。…シュウタロウと『美学の御陰だね!これからもコツコツ頑張ろうね!』と話しています。いつも熱心なご指導ありがとうございます。」
…虹かあ。これまた素敵な学級目標ですね。雨のあと、大空に架かる七色の橋。
みんなの個性が鮮やかで美しく照り輝くようなクラス。想像するだけでもワクワクします。素晴らしい発想力です。
もともと秀才タイプのシュウタロウくん。きっちりと理で考える面、そして柔軟な発想力、どちらもバランス良く併せ持っています。このような生徒はとても珍しいのですよ。素晴らしい資質です。
ただ、答えを最短距離で出そうとする傾向があり、早合点や雑読みをしてトンチンカンな解答をすることも多々(笑)。それらを克服していければ、無敵になれると思っています。
これからも一緒に頑張ろうね!