子どもにとって世界は「ドキドキわくわく」の宝庫です。
この「ドキドキわくわく体験」は成長する上でとても大事。好奇心や感性を育てる重要な核となります。
同じ景色を見ても何も感想が残らない子もいれば、沢山の発見をする子もいます。
これらの違いが作文を書く際のベースの違いにも繋がります。
指導者は、文章作法や構成、テクニックなどを教えられても、
何について書くのか(題材)。
どう感じたのか。
体験を通じて何を得たのか。
…等は書く本人に委ねるしかありません。
考えるヒントは出せても、
「桜を見て感動したんだよね?」
「思いやりの心が大事だってわかったんだよね?」
などと講師が押しつけたり、決めつけたりすることはできないのです。
何を見て、何を感じ、何を得たのか。
それは子ども自身の捉え方や姿勢に拠ります。
それらの視点を育てる1つが、日頃の「ドキドキわくわく」体験。お母さんが一緒にいるとき、出掛ける時、意識して声を掛けてやるとよいでしょう。
「桜の花はどんな色(よく見ると微妙に花びらの色が異なります)かな?」
「今の鳴き声、何の鳥だろうね?」
「今の季節は水は冷たいのかな?触ってみようか!」
などと、上手く子どもの好奇心スイッチを入れてやるのです。大人である自分はわかっているからと言って、「それは常識!」というスタンスで子どもと接すると危険です。知識だけで感性が乏しい、いわゆる頭でっかちの子になってしまいます。
もうすぐ春休み。
お子さんと一緒に「ぶらり発見散歩」に出掛けてみてはいかがでしょうか。