この仕事をしていると痛切します。
｢教える｣というのは何と難しいことか。

生徒は十人十色。
性格や資質のそれぞれ異なる子たち。

決してマニュアル通りにはいきません。また、｢自分だったら…。｣というスタンスで教えても上手くいきません。
教えるという行為は、相手を自分サイドに引き寄せるのではなく、自分が相手に寄って為すものだからです。

指導者は相手をしっかり見て、相手が理解し体得できるように教えなければなりません。…言うは易し。それを実践するのは簡単ではありません。

ただ1つ言えること。よき指導者は生徒への愛情があるということです。
何としてでも覚えて欲しい。
何とか習得して生活に役立てて欲しい。
その想いのベースは愛情です。相手への興味、関心でもあります。
生徒への愛情。私はその面では自信を持っています。みんな大切で愛しい存在です。

だけど教えることは難しい。
1日の終わりにはいつも、軽い自己嫌悪と後悔が私の心で逆巻きます。｢よし！今日は上手くいった！｣ということは今までの講師人生、1度たりともありません。

反省を踏まえて自分を変えていきながら、明日からも生徒たちと向き合い続けたいと思います。