「自己流」にとことん拘る人がいます。
試行錯誤の末に獲得した自己流なら合点がいきます。だけど、実際に成果が出ていない。根拠に基づいた理由もない。客観的に説明ができない。そんな「自己流」はとても危険です。
どんな事柄でも「これでいい!これがいい!」と言えることは無いと私は思っています。自分が長い間信じてきたやり方を守りたい気持ち、壊したくない気持ちはよくわかります。でも、もっと良い方法がどこかに必ずあるはずです。
それを追求するか、頑なに「自己流」を貫くかによって、その人間の成長度が変わってくるのではないかと思うのです。
どんな道にも先達(その道の先輩や指導者)はいるものです。彼らは自分より多くの経験をしています。きっと失敗も山のようにしていることでしょう。そんな先達の言動には説得力があります。また、尊敬できる先達ほど、考え方が柔軟です。「今よりもっと良い方法」を常に模索し続けているからです。
私もいつも、「作っては壊す」を繰り返しています。「自己流」を唱えるほど、指導者として大成している訳ではありません。だから先達の言動を真似して取り入れてみたり、今までの指導内容を根本から見直してみたり。その繰り返しです。
「今よりもっと良いものを!」と貪欲に追求しながら、今後もあたふたと動いていきたいと考えています。