塾長ブログ

詩を攻略するべし

教室に入ると正月気分が一瞬にして吹き飛ぶもので。今週は私立中学の入試を控えているのもあり、その指導や面接練習、お母さん方とのお話などで特に後半の時間はバタバタしていました。

受験する中学は詩の問題が頻出だと言うことで、最後に「これだけは絶対に覚えてから試験に臨んで欲しい」というポイントを改めて伝えました。国語的には常識中の常識ですが、まだまだ間違えてしまう子が多いのが詩の形式です。

⭐️詩の形式を聞かれたら口語自由詩と答えよう。

詩には自由詩と定型詩があります。文字数や行数などに一定の決まり(たとえば五七調)があるものを定型詩、無いものを自由詩と言います。声に出して読んでみて、五文字七文字…の繰り返しのようなリズムがあれば定型詩、文字数に決まりがないものは自由詩と判断しましょう。また、詩における「口語」詩とは現在の話し言葉で書かれた詩のこと。対して「文語」詩とは、古文で書かれた詩のことです。ここでポイントなのは、歴史的仮名遣いが使われている詩=文語詩ではないということ。両者の違いを例文で示しますね。

例① てふてふが飛んでゐました→口語詩

例② てふてふの飛びたり→文語詩

1行しか書いていないので、厳密には詩とは言えませんが、大事なのは例①が文語詩ではないことです。「てふてふ(蝶)」「ゐる」など、歴史的仮名遣いが使われているからと言って、「古文で書かれている。だから文語詩だ!」とはなりません。なぜなら、仮名遣いは古くても、読み方は「ちょうちょう」「いる」であり、その点は現在と変わらないからです。「いました」と発音する文末も今と同じですよね。

一方で、②は「飛びたり(飛んでいる)」の部分が現在とは異なります。今は作文などで「飛びたり」とは使いません。「たり」は古典文法における助動詞であり、現代では用いない古語です。したがって、例②は文語詩と判断することができます。

大まかに説明しましたが、さらに大雑把に言うと、文語詩が入試に出題されるのは極めて稀です(文語詩が作られたとされる期間が短いから)。文末を見て、「けり」「たり」「む」「し」「なり」などの古語で終わっていなければ、口語詩だと判断しましょう。少々乱暴ではありますが、文語詩である場合は文末に古語(助動詞)が用いられているパターンが多いのは事実です。

⭐️7つの修辞法を頭に入れておこう!

直喩(ちょくゆ)→「~のようだ」「~みたいだ」などを使ってたとえる技法

例:りんごのような頬

 

隠喩(いんゆ)→「~のようだ」「〜みたいだ」を使わずにたとえる技法

例:あなたは海

擬人(ぎじん)法→人ではないものを人に見立てて表現する技法

例:星たちが笑っている

倒置(とうち)法→言葉の順序を逆にして強調する技法

例:去っていった 僕のもとから

体言(たいげん)止め→文末を名詞(体言)で終わらせて、余韻や強調を表す技法

例:振り向けば桜の木

反復(はんぷく)法→同じ言葉や似た表現を繰り返してリズムを生む技法

例:流れていく 流れていく

対句(ついく)法→構成が似た語句を並べてリズム感や対比を生みだす技法

例:川はさらさらと流れ 風はそよそよと吹き

中学入試では擬人法、体言止め、倒置法が比較的良く出題され、高校入試では上記に加えて二つの比喩と対句が問われることが多い傾向にあります。

解釈する際には、説明文や物語以上にイメージしながら読むことです。表面的な意味だけを追わず、1行ずつ情景や心情を具体的に想像しながら読みましょう。

 

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