塾長ブログ

日本語の違和感

毎日のように迷惑メールが届きます。パソコンメールの方はほとんど来ませんが、スマホ(docomo)には1日2通ペースほぼ毎日送られて来ます。設定上の迷惑メール対策はしているものの、たとえ個別にアドレスやドメインを拒否しても、いたちごっこの状態です…。
今日もこんなタイトルのメールが届いていました。
Apple IDお支払い方法 の更新:iCloud+サービス継続のご案内
文面はこんな感じです。↓
お客様のApple IDに登録されているお支払い方法で問題が検出されました。iCloud+ サービスのご利用を継続いただくため、お支払い情報の更新をお願いいたします。
どんな問題が発生したのか、具体的な説明がないので全くわかりません。
そして、結びの文章はこちら。↓
ご不便をおかけし申し訳ございません。今後とも弊社サービスをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
大体がフィッシング詐欺だとわかるのですが、微妙なものは文章を隅々読み込んでいます。日本語が少しでも不自然なものはたいてい詐欺メールです。…とは言え、一昔前だと「これ、絶対に日本人が書いていないよね?」と言うたどたどしい文面が多かったのに、ここ最近はAIの力なのか、一読してもおかしな所が少ない文が増えてきた気がします。
それでも、違和感や不自然さと言うものは感覚でわかるものです。先ほどの結びの文言でいうと、
ご不便をおかけし申し訳ございません。」が僅かに引っ掛かります。
お•掛け•(サ変動詞の連用形)の「し」は、一旦文を区切る役割を持つ「連用形止め」という用法です。これを用いて文章を書く時は文意が伝わるように、
⭐️読点を使って文を区切る
⭐️「て」という接続助詞を伴う
…のが自然です。
例えばこの文だと、
ご不便をおかけし、申し訳ございません。
もしくは、
ご不便をおかけして申し訳ございません。
Appleほどの大企業の広報担当者がこんなミスをするでしょうか。しっかりとしたテンプレも完備されているでしょうし、今回ご紹介したメールのような言葉足らずの案内を出すはずがないと思うのです。読み手に違和感を覚えさせるような表現を用いるのも考えにくいことです。
…この迷惑メールが娘のスマホメールやショートメールにも届くのが厄介なところ。この類のメッセージはとにかく開かないようにと口を酸っぱくして伝えています。
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