「国語専門塾みがく」では、マンガを使った作文指導をしています。
コボちゃん、ドラえもん、小春日和…などに続く「マンガ作文シリーズ」として最近取り組んでもらっているもの。
それは「ロダンのココロ作文」です。
「ロダンのココロ」は1996年~2002年まで朝日新聞に掲載された8コマ漫画
「ロダン」という犬が主人公で、ロダンは家族を中心に人間をじっくり観察しています。
その時感じたことや、思い違い(勘違い)したことをユーモアたっぷり描いたのがこの作品です。
ロダン作文の手順
1 まずは、マンガを読ませて内容を把握させる。
2 1コマずつ、絵の内容を詳しく説明させる(作文用紙に書かせる)。
3 「ロダンの勘違い」の内容は何かを書かせる。→「……ロダンは、~と誤解している。」という形式で。
4 それに対して事実はどうなのかを書かせる。
5 3と4の内容を1文にまとめさせる。→「事実の内容…しかしロダンは、誤解の内容。」
子どもに作業をさせてみると、1の「内容把握」が出来ていないことが多々あることに気付きます。
視覚情報があるマンガでさえ理解できないのに、「文字情報」だけの文章が十分に理解できるわけがありません。
マンガの内容が理解できるまでじっくり考える。
そして、「ロダンはどんな誤解をしているのか」、「それに対して事実はどうなのか」を考える。
これらの「考える」作業が終わったら、それを文章にする練習です。
考えることはできても、書くことが出来ない生徒は沢山います。
最初は形式にのっとり、その型にはめて文章を何度も何度も書かせます。
これは小学1年生が書いたロダン作文です。
まだまだ表現は拙いのですが、数を追うごとに上手になってきているのがわかります。
1年生ながら、作文用紙が足りなくなるまで書けるというのは大変立派(30分程度で完成しました)!
指導者がしっかりレールを敷いてあげて、適切な添削&指導をすれば「読む力」と「書く力」は比較的簡単に身に付くのです。
今、大学受験でもよく問われる「空欄補充」の新テキストを作成しています。
出来上がったら、またご紹介しますね♪