「縮約」とは、本文を1/2から1/3程度に短くすることで、文章を、段落ごとに要点を理解していくための作業です。要約は本文の内容を自分の言葉でまとめる部分がありますが、縮約ではあくまでも本文の内容や表現を変えずに、大事な文章(ストーリーを構成している文章)を抜き出してまとめます。
生徒に指導している縮約のルールと流れをご紹介しますね。
⭐️縮約のルール⭐️
①本文の主旨を変えないこと。
②本文中の言葉・表現をなるべくそのまま使うこと。
③線引きした部分、または縮約文を繋げて読むと、全体の文意が理解できること。
⭐️縮約の手順⭐️
1 本文を読む
最初は、その文章に何が書かれているか、大まか
な筋をつかむつもりでさっと目を通していく。
2 縮約作業をする
段落ごとに、大事な文(部分)を探して線を引く。「この文章がなければ、この段落の文意が伝わらない」という文を探す※。
※一文の中にも不要部分と必要部分があるので、必要部分だけに線を引く。各段落の長さは、もとの1/2から 1/3になるのが望ましいが、段落によっては全文必要な場合や、逆に全文不要な場合もある。
3 線引き箇所を読む
全ての段落で線引きが終わったら、線を引いた文章だけを繋げて読んでみる。線を引いた文を繋いで読めば、本文を全く読んでいない人でも要旨が理解できることが理想。線引き部分に、取り除いても内容的に支障のない箇所があれば、その線を消しゴムで消すか、傍線に×を付ける。
4 作文用紙またはノートにまとめる
線引きした文章を作文用紙にまとめていく。その際、文の流れが不自然にならないように内容の過不足を調整する※。
※文章の言葉を切り貼りするイメージ。線引き部分に主語や目的語などの不足があれば本文から探して補い、不要な部分はカットする。内容を変えない程度であれば、自分の言葉で補ってもよいが、できるだけ本文の言葉や表現を用いる。
縮約は、評論文や説明文をざっと読み進める際に用いる手法で、段落ごとに内容を確実に把握・理解しながら読む練習にもなります。ぜひ家庭学習として取り組んでみてくださいね。


