言って後悔する
言わなくて後悔する
皆さんはどちらがより後悔すると思いますか?
一般的には、「言わないで後悔するよりも、言って後悔したほうがいい」と言われているようです。言えなかった言葉はずっと胸の中に残ってモヤモヤしてしまう。前に進むためにも言いたいことはしっかり言ったほうが良い。たとえ失敗したのなら謝れば良いのだから。…大雑把に言うとそんないう考え方ですね。
しかし、私は逆だと思っています。これまでの自分の人生においても、友人や生徒たちの様子を見ていても、「言って後悔する」経験のほうが断然多いからです。人間関係のトラブルの多くは、「言わなくていいことを言ってしまった」ことに起因するとすら思っています。
謝って解決できることも確かにありますが、一度発した言葉は二度と戻せません。「言わなくて後悔する」のも、モヤモヤするのも、言うなれば自身だけの問題ですが、「言って後悔する」ほうには自分だけではなくて相手も絡んできます。どちらも一生残る傷だとして、相手も巻き込んでしまうほうが何倍も苦しく、後悔の度合いが強いものです。
松尾芭蕉の俳句に、
物言えば 唇寒し 秋の風
というものがあります。余計な一言を口にしたために後で後悔したり、災いを招いたりしてしまうという意味合いの句です。口は災いの元とほぼ同義ですね。
言葉で失敗することが多い人は次のことを強烈に意識してみてください。
⭐️感情に任せて言葉を発しない。興奮している時には3秒考えてから話す癖(3秒ルール)をつける。
⭐️自分の言葉が相手に与える影響に思いを巡らす。
⭐️言うか言うまいかで迷った時には言わない選択をする。
人間は間違える生き物です。何度だって失敗します。しかしそれでも諦めずに「余計なことは言わない」練習をしましょう。そのために要るものは我慢や忍耐力ではなく、想像力と思いやりです。